多くの起業家たちが成功しているなかで、起業はリスクも大いにあります。
起業後1年以内に倒産する割合は30~40%、3年以内では70%が廃業に追い込まれています。失敗の要因を除去し、成功の要因をつかみ取ることが出来れば、起業そして成功の未来が確実に見えてきます。
起業したいと考えていても踏み切れないのは、起業に失敗すれば多額の借金を抱え込むことになるという恐れがあるからです。要するに起業リスクでも大きいのは開業資金に関わるものであります。
だとすれば、開業コストを低く抑えれば、起業におけるリスクを大きく低減できることにある。
成功起業は「小さく産んで大きく育てる」になっており、無理なくスタートし、現実を見ながら都度改善しています。
失敗起業は「思い込み・思い付き」の無理な開業コストでスタートし、改善をする余裕をもたない。
ところで「あなたは、なぜ、起業したいのか」この問いに明確に答えられないとしたら起業は勧められません。起業し、事業を持続させ、成功にこぎ着けた人のほとんどは、明確に「成功する意志」というものを持っています意志とは何かといえば、あなたの意欲と志ということになります。それは、「何々のために、何々をすべき」ということではなく、「自分が何をやりたいか」を明確にすることです。
そして、それは必ず社会のためになる、という思いが、志ということになります。成功するという強い意志が、情熱となり、それが周囲に伝わり、周囲を熱くします。成功へのその強い意志こそが起業期の困難を乗り越える力となります。成功するという強い意志は目的を明確にし、そこから目標が見えてきます。
その目標に沿って起業はスタートします起業するにあたっての本来的な目的は金ではありません。「やりたいこと」と「幸せ」だと思います。
若者=30歳未満の世代を中心とする社会経験が浅く、お金、技術などがない人は、どのように起業を捉え、行動するべきでしょうか?この世代は、「草食系ベンチャー」という言葉に代表されるように、学生時代の仲間や友人と事業を始め、成長志向よりも身の丈に合った経営を行う起業が多いです。上の世代からは上昇志向がない、コミュニュケーション能力がない、自己中心的という評価をされるが、決してそんなことはなく、仲間の中ではSNSを活用し積極的にコミュニュケーションをとっています。このような若者世代の起業のタイプは大きく2つに分類されます。
①独立志向型
独立志向型はサラリーマンとしての働き方が納得できないとか、自分の能力を生かしきれないとか、労働環境に対する不満が独立の理由になりますこれも立派な起業動機になる。大義名分がなければ独立できないのかといえば、そんなことはありません。強い不満は行動に対する原動力となる。独立志向型は自分らしい働き方を求めるタイプであるため、起業する方法や内容が大切なわけではなく、業種業態にもこだわりはありません。もっとも重視するのは働き方です。
②目的志向型
目的志向型はやりたいことが明確である。たとえば、ラーメンが好きが高じてラーメン店を開くとか、洋服が好きでセレクトショップを開くなどが挙げられる。目的型のタイプの起業はやりたいことが明確であるため、どのように具体化するかが重要ですここで、若者世代が最も注意すべき点は、タイプによらず、客観的な事業判断が出来ない点にあります若者は総じて社会経験が乏しく、年配者との人脈は薄い。そのため起業において、自分の計画は非常に優れていると思い込みがちで、自分自身の考え方 や、事業としての可否、ビジネスモデルの整合性や収益計画の妥当性などを評価する際に、過大評価する。その結果、現実性に乏しい計画になっていることに気 づけないことです。
起業する人の4人に1人は60代以上といわれています。成功するシニア起業を生かし、社会貢献を果たした結果として、安定した経営を実現してます。
金を目的に近寄ってくる人や会社には気を許すことはできないし、関係など持ちたくないというのが道理でしょう。
起業とは「自分の経験や好きなことを生かし、周囲を幸せにし、その結果として自分の幸せと利益が入る」ことだとしたら起業ほど楽しいことはないです。
ここでは、30~50代前後、ある程度社会経験がある男女を想定している。
特徴として①総じて意欲が高い②体力は若者世代には及ばない部分はあるが、まだまだ充実しています。③社会経験、一定のスキルがある④ある程度資金を蓄えていることが多いです。
これらは起業においてメリットである。④の資金については蓄えがなくても、これまでの実績・スキルに基づく事業計画を策定すれば説得力のあるものが作れますし、創業融資制度が広く開放されている現在においては、この世代の資金調達はあまり難しくない。
一方で、この世代には「家族を養っている」人も多い。責任の重い立場であり、その分「失敗は許されない」ということがいえます。必要以上に怖れることはないが、大胆で積極的な行動と慎重な判断を併せ持つことが求められます。
過去の経験・スキルをベースに独立を考える人は、「自分のノウハウ・スキルに自信を持っている人」がほとんどであります。
その上で「自分の力だけで稼ぎたい」「自分で事業をした方が稼げる」など、高い意欲を持っているので、起業の手順を正しく踏んでいけば成功の確度は高い。
当たり前のことですが、全てのビジネスは人間関係を軸にして成り立っている。成功する環境づくりとは、起業に先立ち、自ら周囲に支援的かつ好意的な人間関係を築いておくことが重要です。人は周囲に助けられて成功を手にし、成功を通じて人を助けるものです。
親族・友人・知人の中には「あなたの起業に懸ける熱い思いを支援してあげたい」と考えている人は必ずいます。公的な支援機関では、業務として支援策を講じようとしてくれます。しかし、「熱い思い」だけでは、相手には支援の手立ては分からないということが問題です。変化する時代は危機と機会を併せ持ちます。社会・経済環境の変化は適応できない企業に衰退と退出を促し、適応した企業と個人には成功と成長を約束します。
「人生の後悔とは失敗したことではく、挑戦しなかったことである」もはや、起業しないというリスクの方が大きいのかもしれない。